DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT - PC (2), DEATH STRANDING - PC (41), DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT - PS5 (1), DEATH STRANDING - PS4 (19)

『DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT』発売記念インタビュー、今回はヒッグス役を演じた俳優 トロイ・ベイカーさんにお話を伺いました。

分離破壊主義者(ディメンス)のテロリストであるヒッグスは、北米大陸を繋ごうとするサムの前に、幾度となく立ちはだかります。

トロイ・ベイカーさんには、ヒッグスへの印象や演じる際の視点など、主人公の敵役として挑んだ今回の撮影についての想いを語っていただきました。

 

---Q&A---

『DEATH STRANDING』のコンセプトを初めて聞いたとき、どのような感想を持たれましたか?

小島秀夫監督が今まで業界に残してきたインパクトは、議論の余地もなく大変強烈なものです。デザイン、キャラクター、物語と全てにおいて、通常、そのようなレベルの「ヒット」を生み出すことは、かなり困難なことです。同じ場所に雷が2度落ちないのと一緒です。

最初にこの話を聞いて、そのスケールの大きさを見たとき、私はあごが外れました。「またやってくれたな」と思ったのを覚えています。
 

トロイさんが思うヒッグスとは、どういう人物ですか?

サムがネズミだとしたら、ヒッグスはネコのような存在です。サムとプレイヤーに『DEATH STRANDING』の世界に存在する本当の危険 を思い起こさせるために存在します。彼はこの世界における疑いの種であり、影響を及ぼす触媒でもあります。
 

ヒッグス役を演じるにあたり、どのような準備をされたのでしょうか? 

私はいつもたくさん質問します。本当にたくさんのね。自分が演じるキャラクターについて、すべてを知りたいと思うんです。進行中の作品を見たいし、例えばデザインの選択とそれがストーリーにどう影響するかを理解もしたいから、多くの質問をします。

そこから先は信頼関係です。 私が選択すること、そしてその選択に対して時に大胆になることに、大きな信頼が寄せられているのを感じました。
小島監督とチームの皆さんは、私がとった選択を、ストーリーにおいて意味のあるものに仕上げてくれます。だからこそ、誰かに「それはやめた方がいい」と言われるまで、私も大胆に演じることができます。
 

台本の中で、好きなセリフはありますか?またその理由は? 

そうですね… 
「ここではBTは呼べない 対消滅(ヴォイド・アウト)もしない だから 昔ながらの“ボス戦”ってわけだ」は特別に感じました。「最後の“ゲーム・オーバー”を」までのモノローグは、一貫して素晴らしい演出ですね。
 

小島秀夫監督との仕事はいかがでしたか?

彼は、“コントロールされたカオス” と “独創的な才能” が混ざり合っているような存在です。キャラクター、ストーリー、世界について、彼が詳細に説明できないことは何一つありません。また、キャラクターを共同して作り上げることに対して、非常にオープンな人でした。彼はいつも、私がどんな選択をし、何をするのかを知りたがっていたように感じます。
 

撮影の現場で印象に残っていることはありますか?

ノーマン・リーダスの仕事ぶりは類を見ませんね。  

パフォーマンス・キャプチャーは、セットや衣装、小道具など、普段自分のキャラクターを表現しているものがすべてない状態ですので、他の撮影とは違う、本質的に何か落ち着かないものです。  

サムの衣装には、できるだけ多くの要素をキャプチャーする必要があるようで、コジマプロダクションの皆さんも、専用のスーツに多大な努力を払われていましたが、それでもかなりの違和感があったはずです。しかし驚くことに、ノーマンは全然気にしていない様子でした。 彼は本当に何にでも挑戦し、恐れを知らない男だなと思いましたね。それと何より、彼と一緒にいると本当に楽しいんです。
 

トロイさんの中では、主人公を演じることと、敵役を演じることではどちらが楽しいと感じますか?

その質問は面白いですね。

ヒーローと悪役の境界線は、客観的な視点から生まれるもので、私たちは皆、自分自身の物語のヒーローだと私は考えています。また、対立する勢力間の関係性を考察することは、私の好きなことの一つでもあります。

私がどちらの側にいるかは、どちらの側に背を向けるかによって決まります。結局のところ、私は自分に与えられた役に挑戦したいし、物語の中で他のキャラクターに何かを与えることに注力したいと思っています。
 

ゲームの声優と、ゲーム以外の演技の仕事とでは、演じる時の意識は変わりますか? 

私は、それぞれの仕事に適した様々な”道具(ツール)”を持って臨みます。あるときはステージでモーションキャプチャー用のスーツを着て、またあるときは、ブースでマイクを手に持ったりして。多くの照明やカメラなど、いわゆるハリウッド流の機材を使った撮影もあります。  

俳優としての私の仕事は、与えられたそれらのツールを使って、キャラクターを次のステージに進めることです。 そして私の演じたバトンは他の誰かに渡され、キャラクターをさらに生き生きとさせる役割は、その誰かに移っていきます。このゴールは決して変わりません。
 

本作では多くのアーティストが参加し、様々な演出に音楽を用いています。ミュージシャンとしても活躍しているトロイさんにとって、最近の音楽シーンはどう感じられますか?

音楽は本当に色々と聴きます。その時の気分によっても好みが変わりますね。  

80年代のシンセウェーブにどっぷり浸かることもあれば、現代アーティストの曲を覗くこともあります。Spotifyのアルゴリズムに身を任せて、より多くのアーティストを発見したりしています。あらゆる場所で自分の音楽と芸術を、こんなに簡単に多くの人に聴いてもらえるなんて…ミュージシャンにとって、これほど良い時代はありませんね。
 

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『DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT』は、PCとPlayStation 5向けに発売中です。  

PS5版  
 https://store.playstation.com/ja-jp/concept/234585/

PC版
 STEAM: https://505.games/SteamDSDCLaunch
 EPIC: https://505.games/EpicDSDCLaunch

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